『混キチのアルバイトな日々!』 後編


アルバイトナンバー16…フル○ャスト 造花製作

同じく日雇い系のバイトで、ユ○ティーとかなりかぶってます。
ここは定期的に入る現場があって、都内某所のビルの中で造花をつくってきました。

同じ型の葉っぱや花びらがあって、それを種類ごとにわけて組み立て 形を整える。
一つの袋の中に同じ形の葉っぱが、たたまれた状態でごっそりと入っていて、それを一枚ずつ開いたり曲げたりしながら、自然な花に見えるように加工してゆく。
んでそれらを今度は花と組み合わせたり枝にくっつけたりしながら、一本の造花に仕上げてゆくのよ。
バラやひまわりやいろんな花を組み立てていくんだけど、大型の造形物と絡んだものもあったりして、おもしろかったな。
熱でプラスチックを溶かして接着剤代わりにするメルトガン(?)なんてのがあって、初めて使った時はちょっとやけどしました。
by blog336 | 2006-10-28 23:29 |



アルバイトナンバー17…チラシポスティング

広告の折込やったり、ピンク系のチラシのポスティングなんかをしました。
学生の時のポスティングで要領を得ていたので、住宅街よりもマンションや団地での集合ポストが楽なのを知っていたので、マンション狙いでガンガンさばいていったんだけど、中には集合ポストじゃなくて階段で4階くらいまで各部屋に届けなくちゃ行けないところもあり、逆にしんどかった。
ピンク系は管理人の人に見つかると怒られるので、こっそりすばやく投函するのがコツ。
チラシを折る作業もやったんだけど、手先が器用な僕は実はこういう ちまちました単純作業が大得意!。誰よりも早く終わらせる事に生きがいを感じてました。

当時キックボードっていうのかな、ハンドルのついたスケボーがブレイクしてて、ポスティングするのに便利かもって思ってめちゃめちゃ欲しかったんだけど、このバイトも短期間しかやんなかったので買うには至りませんでした。

そういえば、去年の年末ライブの時も本番の4~5日前に井の頭公園で路上をやって、その後僕とまっちゃんとで吉祥寺近辺にフライヤーを1,000枚くらいポスティングしたなぁ。
夕方になると、台所からこぼれる黄色い光とおいしいにおいがあちこちにあふれていて、マッチ売りの少女のような心細い気持ちでフライヤー投函しつづけました。。。
by blog336 | 2006-11-02 13:12



アルバイトナンバー・・・ 閑話休題。。。

先生に反発したり、家出をしたりするたびに大人から言われ続けた言葉があって、
『人間は一人じゃ生きてゆけないんだよ』 なぁ~んて耳タコなほど聞かされた。

サバイバルでワイルド系(野生)な僕はいっそ無人島なら立派に生き抜いて 「そんなの嘘じゃん」って証明してやる自信にあふれていたんだけど、その頃から社会の成り立ちに興味がわいてきて本当に僕一人で生きてゆくことができるのか、そもそも大人って何をしてるのか、社会って何なんだ?。。。
ってクエスチョン???がたくさん出てきたんだな。

ちょうどそんな頃、中学生だった頃かなぁ。
テレビか何かで志茂田景樹さんの特集をやっていて、作家になる前の下積み時代には本当にたくさんのアルバイトをしたと語っていた記憶がある。
だから僕も・・・ってわけでもないし、志茂田景樹さんについてよく知っているわけでもないんだけど、作家になるためにはそのくらいいろんな人生経験をつまないといけないんだなぁと漠然と思ったんだな。

音楽にも通じるところがあって、僕一人の人生感でネガティブな曲ばかりつくってた頃は僕が世界で一番不幸な人間だった。
そうじゃないと気づき始めてから、それまでの歌を歌うことが恥ずかしくもなった。
僕が唄を歌いたいと思ったきっかけは「行き場のない気持ちを吐き出したい」ってゆう自己表現の場を求めていたんだけど、それがいつのまにか行き場のない人たちへ「居場所はどこにでもあるんだよ」って伝えたい気持ちに変わっていったんだな。

いろんな気づきをいろんな仕事からもらって今の僕がある。
音楽業界だってここ10年以内にシステムがガラッと根底から変わっていっちゃうだろうし、皮肉な視点から見ると芸能界なんて楽な商売に見えるけど、売りもんは自分だし 明日の保障がないのはやっぱこわいやね。。。



ライブが中止になったんで、昼まっからあんきに酒を呑んでべらがきしてみました。
(方言まざってるなぁ。。。)
by blog336 | 2006-11-11 21:46



アルバイトナンバー18…引越し屋さん

基本は二人ペアトラックに乗って現場に行き、荷物を運び出してから引越し先まで搬送。荷下ろしをする作業。
これもスポット的に週1~2回を3ヶ月くらいだったのであまり面白いエピソードとかが記憶にないんだな。
通称ベータ(エレベーター)のあるところはいいけど、無い所は悲惨で5階とかまで容赦なく冷蔵庫やら大型のタンスやらを運ばなくちゃいけない。
んでもって、そういうところに限って階段が狭かったりドアの間口が狭くて重い冷蔵庫や家具が入らないで入り口近くでジタバタすることになるんだな。
新築マンションなんかだと養生といって、壁全体にボール紙のような保護材が張ってあるんだけど、そういう所のほうがまれで、ぶつけないように気を使いながら物を運ぶ訓練になりました。
一度ピアノの搬入ってのがあって、大掛かりに数人くりだして一般のものは僕達初心者が運び、ピアノはクレーンみたいので吊って、確か窓から入れていたなぁ。
個人のお宅に直接伺うので、あらかじめ荷造りしてあるとはいえ他人の生活を垣間見るようでちょっとドキドキした覚えがあります。

by blog336 | 2006-11-14 22:39



アルバイトナンバー19…荷揚げ

建築現場の合板のボードやら柱やらを担いで荷揚げするまさにガテン系なお仕事。
いやぁ、この仕事はきつくって、本当に一日でもうお腹いっぱいになってしまったんだけど、現場で軽い事故なんかもあったりして印象に残ってます。

取っ払いといって要は日払いなんだけど、1現場8000円2現場目から+4000で体力のあるベテランさんは夜番まで一日3現場くらい回っているそうです。
ゼネコンの絡んだお仕事が多く、朝は8時に現場集合し朝礼と言って、要はラジオ体操をしたあとに各業者の親方が一日の作業内容を報告、現場管理の人が「今日の現場は何時からどこそこが塗装やるからそこは他の業者は立ち入り禁止」だとか、「最近現場内で喫煙所以外でのタバコのポイ捨てが目立つから注意するよう」にとかっていう注意事項なんかをあれこれしゃべって8時30分くらいから作業開始になる。
僕の入った現場は千葉の方の10階建てくらいの新築マンションで、周辺に3~4棟同じような建物を建造中でした。
すでにかなり工事は進んでいて、マンションの回りに足場が組まれ、一角に仮設エレベーターが設置されていて僕らはそれを使って荷物を運びこむんだけど、量が半端じゃない。。。
トラックに山積みにされた合板のボード、1mx1.8mで厚さ3~5mm位なのかなぁ、持ちにくい上に結構重たいんだけど、それをベテランの人は4枚重ねて持ってしまう!。
僕も最初こそいきがって3枚チャレンジしてたんだけど、長期戦を考えて一時間もたたない内に2枚に減らさせてもらいました。。。
トラックの荷台からは 幅30Cmくらいの足場板を2~3箇所渡してそのうえを通ってエレベーターまで運ぶ。自分の体重と同等かそれ以上の荷物を運ぶことを考えると、幅30Cmの板の上に100Kg前後の重さがかかることになるんだな。
この時は僕と眼鏡をかけたベテランの方と二人でベータまで積み込みをしていたんだけど、足場板のかかりが悪くてちょうどそのメガネの人が渡っている最中に足場板が落ちてしまうアクシデントがあった。
そのベテランの方は、トラックの荷台の高さ1.5m位からバランスを崩して落下した上に、さらに4枚のボードの下敷きになってしまったのね。
すぐに全員駆けつけて助けだしたんだけど、右手の平がパンパンに腫れあがり体中打撲してしまった。
それでも5分位してから右手をかばいながらもボード4枚持って仕事してる様を見て、プロ根性を魅せ付けられました。

他にも角材やら金具の入った重た~いダンボールやらを各階まで運び、大工さんに声かけられればあっちこっち運びなおしたりして、終わったのは午後1時だったんだけどめちゃめちゃ腰に来たな。時間に対して給料はいいんだけど超ハードなお仕事っすね。
初めて入った人はボード一枚でへろへろになり、使い物にならないことが多いらしく、そのベテランの人にもほめられて「明日も来るんだろ?」とか言われたんだけど、ごめんなさいもう無理です。翌日マジで足腰が立たなくなりました。
by blog336 | 2006-11-18 01:18



アルバイトナンバー20-1…ホスト

さぁさぁここらへんから、だんだん怪しいお仕事の世界に足を踏み入れて行くよ~!
男なら一度はやってみたい女の子にもてもてになれて、更にお金持ちにもなれる憧れのお仕事。。。と思ってチャレンジしてみたけれど・・・

めちゃめちゃ緊張しながら面接に行ったのが、確か1月半ばだったかなぁ。。。
新宿歌舞伎町を区役所通りに向かい 風林会館から坂をちょっと登ったあたりにクラブが密集してるビルがあってそこの地下1階のファンタジー(仮)ってお店があった
夜の世界を知りたくて飛び込んだドアだったんだけど、当時の彼女にさんざん反対されていたのを押し切ってのバイト
ゆえに自分で期限を決めて3ヶ月たったら辞めることを決意していた。
入店して最初に決めるのが『源氏名(げんじめい)』といって、本名ではないそのお店での自分の名前のこと
僕は『黒』って決めていて、先輩にも「変な名前、なんか意味あるの?」とか理由を聞かれた。
僕の決意から「黒は何者にも染まらない色」といったら
「お前は使いずらそうなやつだな。せめて名刺には、ひらがなで『くろ』にしろよ。」
ってなわけで、僕の源氏名は『くろ』となった。

初日のお仕事は、雰囲気をつかむこと。
カウンターに入ってグラスを磨いたり食器を洗ったり、ボトルをテーブルまで運んだり。
3時間くらい経ったころ、先輩の漣(レン(仮))さんが僕をヘルプにつけてくれた。

『ヘルプ』ってのがまた大切なお仕事で、指名を受けたホストの隣で話題を盛り上げたり、次のボトルをいれさせるために酒を飲んだり指名者を立ててピエロに徹したりと、これが酔っ払いながら場の空気を読んでいろんな役回りをしなくちゃいけないので本当に難しいんだ。
もともと友達あんまいないし、喋りがうまいわけでもないから僕は最後までヘルプの仕事をものにすることができなかったなぁ。

このときもあっさり30分くらいでヘルプをはずされちゃったんだけど、ヘルプが上手になれば通称『枝(えだ)』といって指名客のお友達を自分の固定客にすることもできる。

初日はそんな感じで3~4回ヘルプで先輩のテーブルにつかせてもらったり、足りないおつまみや割りもの、お酒の買出しに行って終了。
いよいよ翌日からは『キャッチ』にチャレンジすることになる。 <つづく>
by blog336 | 2006-12-06 16:27



アルバイトナンバー20- 2…ホスト続編

駆け出しのホストが一番一生懸命になるのが、『キャッチ』。
簡単に言うと路上でナンパして女の子にお店に来て自分を指名してもらうこと。。。なんだけど、僕にとってはナンパ自体が初体験!
知らない女の子に声をかけるだけでも超緊張するのに、それを夜中 寒い中延々と続けるんだわ。
初めこそ声をかけるのにえらい時間かかったけれども、数こなすうちに当たり前になってくるし、先輩の格言で『女を見たら財布と思え』という教えをうけ、まさに獲物を狙う目で女の懐を見極めて声をかけるようになってくる。
歌舞伎町はキャバ嬢、風俗嬢が多くそういう意味じゃターゲットは多くて助かるんだけど、中には「やーさんのすけ」がいたり、「逆キャッチ女」っていう 主におっさんを狙って飲みに行こうって誘い、お会計で怖いお兄さんに囲まれてお財布ごと払わされるような アンダーグラウンドな女の子もいるから、そういうのを先輩に教わりながら、冬空の下 繁華街を歩き回るんだな。。。
そうそう、ホストといえばスーツなんだけど、これが冬場は本当に寒いんだ。
基本は 中にシャツを着てはいけない。なぜかというと先輩曰く「格好悪いから」、、、?だそうで、これも格があがれば比較的自由にできるみたいだけど、女の子にコートを貢がせたりしない限りはなかなか寒さからは開放されない。
別に見えなければいいようなもんだけども、僕のお店ではそんな感じだった。

お店のオープンが確か12時で朝の5時くらいまで営業するんだけど、指名客がいないホストは10:00くらいから歌舞伎町の路上に立ってキャッチをしなくちゃいけない。
遅刻すると30分ごと5000円の罰金。無断欠勤3万円くらいだったかな?
お給料は最初の3ヶ月までは最低保証10万円で指名客が取れなくても最低10万円はもらえる。それ以上は指名客を見つけてお店の売上げから歩合制って感じ。
でも遅刻や欠勤は罰金の対象になるので、最低保障といえど容赦なく引かれてゆく。

正直言ってなかなか稼げなかったんだけど、ホストは本当に向き不向きだなと実感した。。。
入店してすぐ稼げる(指名がつく)人もいれば、いくらやってもぜんぜん稼げない人もいる。
僕は『くろ』の名前のとおり、お店でも先輩からあまりかわいがられなかったし、指名客も3ヶ月で4~5人くらいしか取れなかった。
売り上げのある月から保障も無くなるお店だったので一番いいときの給料でも、たった16万くらいだったかな。

しかも嘘つきなデブス風俗嬢に騙されて、売り上げ40万くらい逃げられたり、ヤクチュウなお嬢さんをキャッチしちゃってお店が終わってから埼玉のその子の実家まで送っていったりと割りにあわないことも多かったなぁ。。。
今だったらずいぶん人当たりも良くなったし、人を観る目ができてきたから稼げるホストになる自信は有るけど、もうさすがにやれないなぁ。。。
by blog336 | 2006-12-08 00:33



アルバイトナンバー閑話休題・・・できない理由

「できない理由なんていくらでも並べられる 
うだうだ言ってねーで、できる方法を考えろ」
社会人のときに僕の師匠に四六時中言い聞かされてきた言葉
この言葉と共にいくつもの無理難題を片付けてきた。
言葉を文字にしてしまうと、その意味や深さがなんて薄っぺらくなってしまうんだろ

誰でも、やったことのないことや実現できるかわからないことに直面すると
ほとんどの人が「こうだからできない」とか「あーだからやれない」とか「方向性がどうのこうの」っていってできない理由を並べて逃げる
もちろん僕だってそうだったんだけど、自分のキャパシティー以上の物件を一任されて
大失敗した挙句に大怪我までしながら最後までやり遂げた経験もある
腹をくくって真正面から汗水たらして力ずくで立ち向かえば大概なんでもできるって事を経験から学ばせてもらった

師の元を離れたこの2年間で僕はどれだけこの言葉を思い返しただろう
三叉路のメンバーとしてこの言葉を使ったことはなかったかもしれないけど
この言葉・・・すっげーコア(※)だなぁと今になって気づいた

この1ヶ月のあいだに僕自身の内面がどんどん進化し成長してきている実感がある
一時期 負け犬になって自分の居場所を捜し求めていた数年前からようやくフラットな所まで
回復してきた
まだまだ先は長いし、くじけそうなポイント所々に丁寧に旗まで立ってるから 自分と向き合って
いくつも戦場を切り抜けないといけないと思うと気が重くなるけど
いつか僕も この言葉を口にできる人間になってやる

来年は僕自身のコンプレックスの壁といよいよ正面対決する年になると思う
螺旋階段を一気に駆け上らなくては!


※コア・・・Core=核心 ハードコア、メロコアなどの音楽ジャンルで核心を突くという意味 
ハードコア=凶暴なディストーションでドスのきいたハスキーボイスで社会への批判などをシャウトする
メロコア=メロディックコアの略でポップなメロディーに芯のある歌詞の音楽 スケボー、スノボーのBGにもよく使われる  どちらもパンクの発展系で90年代に流行した

by blog336 | 2006-12-14 02:08



アルバイトナンバー21…映画鑑賞券駅前キャッチ

あれは16歳の夏、ガソリンスタンドでバイトに励んでいた頃の話。
よく深夜にお家を抜け出して仲間と一緒に多摩川で焚き火をしたり酒を飲んだり、ゴルフ場に侵入していた頃のこと。
僕らはよく【写るんです】って使い捨てカメラで深夜の集会(?)の悪行の数々を写真におさめていたんだけど、何事もはまりだしたら止まらない僕の性格で、本格的なカメラがほしくなっちゃったのね。
スタンドで稼いで貯めた汗と涙(笑いか?)のおこずかいで新宿に一眼レフを買い求めに行った時に悲劇は起きたのです。

駅の改札を降りてすぐ、アンケートと言って僕を呼び止めたガラの悪いお兄ちゃんは、いろんなお話をしてくれました。
「映画は好きですか? →実は今 会員制のお得な映画鑑賞券を皆さんに勧めているんですけど、お話だけでも聞いてもらえないですか?映画のチケット 通常¥2,000-くらいするところを、この会員になると月に2回の抽選に応募できてかなりの確率で無料の映画鑑賞権が当たっちゃいますよ!。一月に2回の抽選で年間を通してなんと!24回もチャンスがあり、まぁ年会費は通常だと一月¥250-の12か月分なんですが、電話で簡単に抽選に応募できてお好きな映画を2~3回無料で見てしまえば、もとはとれてしまうし、チャンスは24回もありますから、2~3回なんてすぐに観れてしまうんですよ。
今この期間を限定に映画会社のリサーチとしてこういう活動をしてるんですが、学生のサークルや部活動なんかでもまとめて20枚~30枚くらいこの会員権を持って行ってくれる方もいるので、お兄さんもこの機会にどうですか?!!→ あっ!よろしいですか!?ありがとうございます!じゃあこの領収書にお名前ご記入ください。 →ところで今日は何枚くらい持っていかれます?一枚に付き一月2回の抽選なんで、好きな方は20枚くらい持っていかれますよ。。→え?一人だから一枚でいいの?そんなこといわないでお友達も誘ってぜひ映画を見に行ってくださいよ。 →え?それじゃぁ2枚?? お友達の少ない方ですねぇ。じゃあここに枚数かいてくださいね。
に・ま・い・・・とそれじゃあ¥3,000-の2枚分ということで¥6,000-になります。」

えっ!!なんで¥6,000-!?・・って思うでしょ?
すると、「ちゃんとさっき説明したじゃないですかぁ・・・(いじわるな顔つきで)年会費は【にひゃくごじゅうえんのじゅうにかげつぶん】って、今になってキャンセルなんてできないですよ。この領収書も連番でちゃんとしたものだから、お名前書かれちゃってるしもう僕もお金もって返らないと上司に怒られちゃうんですよ・・・」
といってその男はちらりと隅のほうに目をやると、いかにも~な感じのサングラスのお兄さんがこっちをみている・・・。

その時は僕もカメラを買うために15万位の全財産を銀行から卸してきたばかり。
ごねて全てを失うよりも、授業料として¥6,000-を払うことを選んだのです。
調子にのって20枚とか書かなくて良かった・・・と思いながら。。。


話には続きがあって、その数年後。
僕がアルバイトに励んでいたフリーター強化年間のとき、偶然手にしたフリーペーパーの募集欄に高額アルバイト 内容は接客とあり、日当1万円以上の見出しを見つけた。
面接に行ったらその場で採用。明日は10時に新宿駅前現場直行で、仕事内容は現場で説明するとのこと。
そう。まさかの映画鑑賞権勧誘のお仕事だったのです。


まあいろんな葛藤があったんだけど、社会の裏っかわを知りたい好奇心でなんだかんだ、ちゃっかり3ヶ月くらい働いちゃいました。。。。

完全歩合制でチケット一枚に対して確か千円くらいのバック。まるきりさばけない時で一日2~3枚ってのも含め、平均にして15000くらいの日当日払いをもらえるんだけど、【現場のボス】の体臭と下劣な世間話がとにかくきつい。。。
たいてい現場にはボスと若手のチンピラ風の浅黒いガッチリ体型のお兄さんと僕で動いていて、僕は泣き落とし役、それでももう一押しのときに兄貴の登場って具合。
警察署に逃げても法律の抜け穴的な商売で、ちゃんと金額の説明をしたうえでの合意のサインをもらっている、ということで、民事不介入なんです。これ。。。
まぁ猛ダッシュでにげるつわものや1時間位必死に弁明して逃げる人もまれにいましたが、それが一番の正解だな。払う必要がないんだよ本当はね。。

このチンピラ兄貴は結構面白い話をいろいろ聞かせてくれたけど、僕がやめる直前くらいに【危ないものの運び屋】のバイトやんない?と誘われ、さすがにそれは無理と断ってから数日後、音信不通になりました。
みなさん、駅前のキャッチってのはおいしい話なんて、ぜっっっったいありえません。!
10代のみんなは特に注意してね。この手の商売のターゲットは10代~20代前半の若者たちですから・・・

・・・そういえば、かわやんが僕を非常に恐れていた時期があったなぁ。

by blog336 | 2007-01-20 14:00



アルバイトな日々番外編・・・・ロープワーク・・・


ちょうど2年前まで僕が社会人として働いていた会社は、照明演出の専門の会社。。。っていってもなかなかイメージがつきにくいと思うので、わかりやすくいうと、パチンコ店や、ラブホテルなどの商業施設の灯りを、プランから考えて取り付け工事まで行う会社なのね。
わかるかなぁ、最近当たり前になってきているけど、【LED】っていう超高輝度の半導体で、信号機のランプや、駅の電光掲示板の文字に使われているツブツブのやつ。
そのLEDのRed、Green、Blueの3色を使い、16万色を自由自在にコントロールできる照明器具をメインに扱ってる会社に勤めてました。

もともと電気の知識なんか全然ない僕は入社してからいろんな現場でたたき上げで電気工事のあれこれを覚えたんだけど、その中でも電気工事屋さんでもできない、特殊な作業方法を社長直伝で教わりました。

               

それがロープワーク。。。
ロッククライミングのロープとハーネスを使ってビルの屋上からぶら下がります。


ちなみに足の下はどうなってるかってーと、、、


ホテルの7階から真下を見下ろすとこんな感じ。。。

先週はロープワークじゃないと作業できない現場に傭兵として雇われ仙台まで行ってました。
ロープでぶらさがりながらハンマードリルで壁のコンクリートに下穴を開けて照明器具を取り付けたり、今回みたいにツリーライトをたくさんイルミネーション用にぶら下げたりする作業。

今じゃ僕と社長以外ロープワークの出来る人間がいなくなり、時々こんな感じで臨時収入にありつけます。芸は身を助ける。。。


応用でクリスマスイルミネーションの撤去で木登りもしてきました。
ここも目線は建物の4階位の場所です。



でもこれも何度も死線をくぐりぬけて体得した特殊技術なので、良い子は絶対まねしちゃだめよ!まじで死ぬ思い何度もしてるしね。。。

by blog336 | 2007-02-05 21:08



アルバイトナンバー22…ネットワークビジネス

今はもう無き会社でりんごのポリフェノールジュースをメインにしたネットワークビジネスをやったことがある。
ネットワークビジネスって何??って人のために、まず解説
数年前にすごく問題になった『ねずみ講』みたいな感じと思われがちだけど、実はそれで生活できている人もいるくらいちゃんとしたお仕事。
健康食品とか生活用品が多くて、デパートや通販よりも品質が良かったりする。
商品を自分でも愛用しながら、知人に紹介して買ってもらえると仲介料としてその売り上げに応じた収入が入ってくるのね。

例えば口紅一本の原価ってのはめちゃめちゃ安いらしくて、当時説明された時は価格の5%~10%位で、3000円の口紅の原価は150円位だって話。
それがメーカー→広告代理店→一次卸→二次卸→店頭→消費者の順で流通してゆくんだけど、流通の間にいろんな業者が入って商品の価格は高くなってゆく。
特にテレビCMとか流すだけで宣伝費ってのが膨大にかかる。
この宣伝をネットワークビジネスでは、会員の口コミに全てまかせ、流通をシンプルにして宣伝費を安くするんだ。
んで、宣伝してくれた会員が商品を売った分だけ、仲介料としてお給料をもらえるって仕組み。

ちなみに『ねずみ講』ってのは商品が無くて会員権などの「収入の権利」を売る。
んで、自分が紹介した人がさらにお友達に売ると友達の友達からも紹介料が入ってくるっていうシステム。
いかに正当なシステムであるかを丁寧に説明し、うまい口車にのせて入会金に何十万も払い、実体のない買い物をさせちゃうんだな。

僕がやってた会社の商品はりんごのポリフェノールジュースで、ローヤルゼリー、朝鮮人参その他 健康食品を素材に使用し、抗酸化作用で生活習慣病を防ぎましょうってもの。
決して悪い商品ではなかったんだけど、どちらかというと商品自体よりビジネスシステムが『誰でも簡単に』すぐに収入につながるって所がうりの組織だった。

セミナーといって、新規会員を増やすための講習会を毎日のようにやるんだけど、商品説明の後にビジネスモデルを説明するときなんか、あぶらぎった話でスピーチする方も聞く方も異様な熱につつまれる。
んで、その雰囲気の流れで口説いて契約させちゃうんだ。


フリーターやら怪しげな仕事のばかりやっていた僕が、初めて触れたビジネスの世界で、流通と営業に関してものすごく勉強になったんだけど、自分の下にどんどん人を増やさなければいけないので、友達や親戚にごり押しで話を聞かせたりしなきゃなんない。
ちょうどねずみ講問題 真っ最中の頃だったから、なかなか理解が得られなかったりして次第にフェードアウトして行っちゃったんだけどね。。。

ビシッとスーツに身をつつみ、かばんに契約書や商品説明資料なんかを入れて、いろんな人に営業しに行ったり、本社が新宿西口 「アイランドタワー」ってゆう、今まで入ったこともないような敷居の高い立派な超高層ビルで社員証とかもって堂々と行き来できるから、やってる最中はモチベーションがすごく上がっていたんだけど、思ったよりも収入にならなくてだんだん冷めてしまったんだ。。。


ビジネスとしては否定しないけど、自分がやるかやらないかでいったら、もう僕は無理だな。疲れるから・・・

by blog336 | 2007-02-17 00:02



アルバイトナンバー23…クレジットカード勧誘OMCカード

ダイエーグループのクレジットカード勧誘のお仕事。
デパートやスーパーの入り口で旗を立ててテーブルを出し、勧誘員のジャンバーを着て声をかけてる人、いるでしょ?
あれをちょうどネットワークビジネスをやっている最中にずっと掛け持ちしてました。
ここで知り合ったバイト仲間を誘ってネットワークを広げてたんだな。

会社は「馬喰町」って所にあり、面接を受けにいったんだけど、初めの登録さえ済ませば後は関東近郊のダイエー、マルエツへの直行直帰でOK。
ちなみに「馬喰町」と書いて「バクロチョウ」と読むんだけど面接の電話かけたときに「うまぐいまちってどこにあるんですか?」って聞いたら爆笑された。
ぜってーよめねーよ!こんなの!!と怒る混

直行直帰のバイトだから良いときは家から20~30分で行ける距離の時もあるけど、ほとんどが遠い現場ばかり、延々と2時間以上電車を乗り継ぎ北千住やら横浜の方やら埼玉の東松山辺りまでいろんな所を転々と回りました。

たいていの小型店舗では二人一組で仕事をするんだけど大型店や人の多いお店は3~4人でやることもある。出勤回数の多くて早く仕事を覚えた人がチーフになって机の周りの契約書関係をまとめたり、ノルマの報告をしたりする。

出勤すると裏口から入って警備員室の所で名前を書いてスタッフバッジをもらい、台車にぎっしり詰め込んだ折りたたみデスクやら旗やらを引っ張り出して設置。
お買い物に来た奥様やおばちゃまに声をかけて勧誘する。
奥さんの連れてる子供にアピールするのもとても大切で、風船を配って集まってきた子供を必然的におっかけるお母さんに営業アタックするのね。

定番の「今ならなんと・・・」トークで消費税還元とキャラクターもののマグカップをえさに結構まじめにがんばってたな。

今ではフリーライブを定期的にやっているから当たり前にバックヤードから入っているけど、僕がデパートのバックヤードに入ったのはこのお仕事が初めてだったかな
大きいお店のバックヤードは迷路のようで、休憩室に行く道のりがしんどい。
昼食も交代制で社員用の休憩室で食べるんだけど、基本的に休憩は一人ずつだから、なんか社員同士が楽しく会話しながら食べるのに対して一人黙々と休憩室にいるとなんだか気がめいってくるんだよね。

連続して勤務できるときは、同じお店で同じバイト同士だったりするから、かわいい子とペアになるとめちゃめちゃうれしかった混でした。

by blog336 | 2007-02-27 08:47



アルバイトナンバー24…カラオケボックス

いろいろと楽して稼げる方法を模索してはみたものの、甘くない現実を知った混きちやろうは気づきました。
所詮フリーター生活ならば地道にこつこつやるしかないんだなぁと…
羽村という土地柄、都内に出るまで片道1時間以上はかかってしまう。
行き帰りだけで疲れてしまい、家に着いてもなかなか音楽に集中することができないという反省もふまえ、地元でアルバイトを探すことにした。
ちょうどバイト情報誌に羽村から二つ先の牛浜って駅前にカラオケボックスとセブンイレブンの求人があったので、とりあえず両方受けてみることにした。
まぁ、どっちかに採用されればいいかなぁ…位の軽い気持ちで受けた面接。
今は名前が変わってしまったんだけど駅前の「カラオケボックス ちょうべぇ」っていうお店の真正面にセブンイレブンがある。
カラオケで面接をした直後にイレブンに行き面接に来たことを告げてバックヤードに通され待っていたら、入ってきた店長がさっき「ちょうべぇ」で話したばかりの同じ人だったのね。
どうやらオーナーが同じだったみたいで、ちょうどいいから両方やりなよってなってしまいました。どっちか一つでよかったのに・・・

カラオケボックスっていうと楽なイメージがあって始めたんだけど、その当時は仕事運から見事に見放されていた時期で、お店は暇なくせに店長の方針でタイムカード押した以上は常に何か働いていないと時給がさげられてしまう恐怖のお店だった。
お客さんのいる個室に監視カメラがついているお店はよくあるけど、バックヤードまで監視カメラがついていて、カメラチェックがしょっちゅうはいるから、フードのつまみ食いも出来ないし(まぁ当然なんだけど)、それどころか5分以上スタッフ同士でおしゃべりに夢中になっていても注意されてしまう。

暇な深夜番を僕は週に4~5日働いていたんだけど、お店にお客さんがいなくなると清掃タイムでとにかく掃除 掃除 そうじの日々でした。
20室くらいのお店で一日2~3個はエアコンのフィルター掃除してたし、ソファーの座る所と背もたれの間の溝清掃もしょっちゅうやってた。
そんな掃除づけの毎日にもかかわらず、お店自体がちょっと古いせいであまりきれいになったように見えず、やりがいのない日々を送ってました。

唯一救いだったのが片づけ中とかに一曲いれて歌の練習が出来たことくらいかな。




by blog336 | 2007-03-03 23:48



アルバイトナンバー25…セブンイレブン

これまた定番のアルバイト、コンビニスタッフですね。
前回のカラオケボックスと同時に掛け持ちで始めてしまったバイトで、カラオケ同様に楽そうなお仕事を求めて働き始めたのですが、、、なんと皮肉にも地域一番店の忙しいお店に入ってしまったんだな、。。。

カラオケボックスがだいたい22:00~4:30から5:30くらいまで、お店をクローズして売り上げの計算をして鍵をかけ歩いておよそ20歩のセブンイレブンに移動、廃棄処分の菓子パンとか食って着替えたらタイムカードを押す。

セブンイレブンに勤め、やる側になって初めてわかったんだけど、コンビニのサービスってえらいもんで、レジに人が並んだら何か作業していてもすっとんでカウンターに入るし、2人以上並ぼうものなら、即レジ下のボタンでバックヤードの人間を呼ぶ。
とにかくお客さん最優先が鉄則ってことを思い知らされた。
そしてここのお店の大変なところが、すでに仕事のタイムスケジュールびっちり組まれているところ。
例えば 6:00お仕事を始める心構えを【唱和】するところから始まり、6:05レジ引継ぎ 6:20フェイスアップ といって商品の陳列の乱れを直すことをして 6:40お弁当の入荷検品 6:50廃棄食品回収 7:00入荷したお弁当の陳列 7:20ドリンク補充 7:40またフェイスアップ ・・・・@@@ みたいな感じでもうひっきりなしぐったりするくらい時間に厳しいの。
それもレジをやりながらこなさなきゃいけないから朝の7:00台のピークのときなんかほとんど仕事ができなくなる。
もちろん入ったばっかのときは、このスケジュールを覚えることだけでいっぱいいっぱいになるし、時間内に終わらなければ残業代も出してくれない。

掃除やらゴミすてをしてレジ締めをして次の時間帯の人に引き継げばようやく終了なんだけど、このレジ締めがまたえらいもんで1円でも金額違ったら大変なことになる。
床下をさらって探したり手元のゴミ袋ひっくり返したり、それでも見つからないと引継ぎノートに報告文書かなきゃいけないから、100円くらいだったら自分のポケットから出してつじつま合わせちゃったりもした。

深夜のカラオケで毎日大掃除してるような流れで、イレブンじゃ頭も使わなきゃいけないから、昼前11:00の引継ぎが終わった頃にはもうヘロヘロになってる。

まぁよくがんばったお仕事でした。

by blog336 | 2007-03-08 16:34



アルバイトナンバー26…ホテル駐車場

ちょうどカラオケとセブンイレブンを掛け持ちしている最中にさらに掛け持ちしたのがこのバイト。
当時、池袋にあるラブホテルの車の移動係をまっちゃんがバイトしていた。
これがありえないくらいゆるいバイトで、ホテルの敷地内の小屋に常駐してお客さんが車で入ってくると小屋から出て行き、車の鍵を預かってすぐそばの駐車場に停めに行くというもの。
都会の敷地の狭さから生まれたようなバイトなんだけど、深夜になると一時間に一台来るか来ないか。
暇な日は一日で10台位しか来ないこともあって、その間は小屋の中で何をしていてもOK!
一度まっちゃんがバイトの時に鍋パーティーをやったくらいだから、僕から言わせればそんなの仕事じゃないって感じなんだけど、唯一の仕事らしい拘束が最低でも12時間以上はそこに常駐しなければいけないこと。
まっちゃんが最長で50時間やってもう体がベタベタして気持ち悪いって言ってたけど、本当にそんな感じ。フロントが郵便受けみたいな鍵入れに、鍵を落とした「コンッ」っていう小さな音だけで、どんなに熟睡していても車を取りに行かなきゃ行けないから、睡眠もまとめて取ることが出来ないのも辛いところ。
そして極めつけはホテルと駐車場の間にある自販機でジュースを買うぐらいしか自由がない。
籠の中の鳥になれる人しかバイトが出来ないんです。
だから仕事に入る前に3日分くらいの食料を買い込んで小屋の冷蔵庫に入れ、例え食べるペースを間違えて食料がなくなったとしても、誰かに頼まない限りは買出しに行くことも出来ない。

あんまり僕がうらやましがって騒いだから、まっちゃんが口を聞いてくれて僕もそこでバイトできるようになったんだけど、そもそもカラオケとイレブンの掛け持ちをしていて、寝る時間ももったいないから、ここで仮眠を取って無駄なく稼いでやろうって魂胆だった。
カラオケ深夜からイレブンで昼までバイト それから池袋に移動して24時間勤務でじっくり休んだ後、そのままカラオケ深夜からイレブンの流れで、3泊4日くらい家にかえらなかったこともある。
こんな無茶なことやってたから僕の勤務態度はひどいもんだったよ。

勤務初日、まっちゃんから仕事のレクチャーを受け、一時間くらい一緒に適当にギター弾いたりあそんだ後、まっちゃんが帰ってすぐに仮眠に入った僕。
深夜1時頃に僕一人になってから初めてのお客さんが入ってきた。
お客さんに挨拶をして鍵を受け取り、車の移動をする僕。
その日は雨が振っていて、つっかけのサンダルもよく滑った。
あまりに良く滑りすぎて、アクセルからブレーキに踏みかえるタイミングでつるっとすべりアクセルの根元を思いっきり蹴ってしまいました。
てこの原理を思ってほしいんだけど、中心に近づけば近づくほど、少し押しただけで一気に踏み込んだ状態と同じになってしまい、駐車場の壁に向かってもう突進!
気持ちいいくらいフロントのバンパーがパッカパカーになってしまいました。。。

さすがに初日のしかも一台目で事故ってゆう人なんて前代未聞!散々怒られましたが、こりない混きちやろうはその後も次々と車をこする、ぶつけるを続け、一ヶ月もたずにこのバイトを去りました。
まったく悪魔のような男なんですが、後日談があり、僕のぶつけた車の所有者がことごとくヤクザさんだったこと。
車の保障をめぐって、もめにもめて、怒鳴り込んできたやーさんの対応をまっちゃんはじめスタッフの方々全員で平謝りに謝ったそうで、僕とまっちゃんの間の溝が深くなったのもこの時期。
まっちゃんから、なんだかんだで半年くらいもヤクザに脅されてるって話を聞いたんだけど、飛び立った鳥は後を濁しても知らぬ顔で、無責任にただの笑い話にして聞き流してました。

社会人として過ごした後の今になって、本当に今更だけど当時、ご迷惑をかけてしまった人には申し訳ありませんでした。。。反省してます。。。。。
by blog336 | 2007-03-19 01:21






ということで 最近滞っていたアルバイトシリーズもまもなく一年を迎えます。
本当はあと3件分の短期バイトがありますが、あまりに短期なので省略いたします。ご了承くださいませ。(ネタが思い浮かばないもんで・・・)

今は派遣スタッフなんて言葉がありますが、当時はただの日雇いバイト。
言葉が生まれるだけで、人間の認識なんて簡単に変わってしまうもんです。

後ろ指をさされるような事も経験してきましたが、どんな仕事も人生のなかでは、たくさんの勉強ができます。
蔑(さげす)まれる、胸をはれないような人から軽蔑されるような仕事であったとしても、そこで経験したものを前向きにとらえ、人生の肥やしにすることはできます。

なんで俺は、私はこんなことをやっているんだろう。。。と悩む気持ちはよくわかります。
明日が見えない日々、昨日を見たくない日々、今から目を背けたい瞬間に開き直っても良いと思います。
開き直って、前向きにもう一度違う道を選ぶことは、逃げじゃないと思います。
闇に身を潜めた経験を後悔するのではなく、こんな世界も俺は、私は知っているんだよ、と だからあんなことはしちゃいけないんだ、と 若い人間に教えられたらすばらしいじゃないですか。
一度きりの人生何も無駄なことなんてないと僕は思います。
後悔という言葉より、反省という言葉に置き換えれば、人生はきっと豊かなものになるんじゃないかなと思います。

そんなわけで、混xxxちきのアルバイトな日々 はこれをもちまして最終回とさせていただきます。社会人経験をした後にも 同時通訳なんていう特殊な音響スタッフも経験しましたが、それはまた次の機会にでも・・・



アルバイトナンバー27…雀荘

数年間アルバイトでひたすら経験地を稼いできた僕が、社会人になるちょっと前にはじめたのが雀荘のボーイ。
動機はガキっぽくて、当時マガジンで連載していた「哲也 ~雀聖と呼ばれた男~」って漫画がちょっと面白くって、覗いてみたい好奇心から始めちゃいました。
僕自身、博打は中学生の頃 仲間内で賭けポーカーをやったくらいで、その後の人生では縁を切っていたんだけど、改めて生の現場に身を置いてみて非常に勉強になりました。

僕自身がどれだけ麻雀ができるかっていうと、役の種類をうろ覚えしているくらいで、点数計算もできないしゲームの始め方から、マナーまで完全なド素人。。。

麻雀ってのは基本的には4人いないと、卓がたたない(要は人数が足りなくてゲームが出来ないこと)
そこで雀荘のボーイ(通称雀ボーイ)が、独りで遊びに来たお客さんでもゲームができるように、卓についてお相手をするんだけど、当然そこにはゲーム料金ってのが発生する。
雀ボーイだからといって特別にゲーム料金が割り引かれるわけではない、。
もちろん逆に勝てばその分が手取りでその日の稼ぎにもなるから、たいてい雀ボーイってのは相手の強さに応じて自分のレベルをコントロールして、上手にお客さんに勝たせながらも最終的には自分に損のないように稼げるくらいの技量がないとつとまらないお仕事なんだな。

はてさて、そんな所に好奇心だけで飛び込んだ僕が稼げるはずがないのは明白で、自給750円のはずが、負けこんで平均的に300円~600円位のところでそれでも3ヶ月は勤めました。

ここでもホストの時と同じように、稼ぐことよりもその場の経験地を重視したので、僕の源氏名、、、というのかテーブルネームは「くろ」。
何者にも染まらない色を貫き、博打の世界には染まりませんでした。

お店が飯田橋にあったせいもあって、お客さんの半分以上が学生で 暇な時間をつぶしに来るんだけど、うーん・・・なんだか空気に馴染めませんでしたね。
たしかに麻雀はゲームとして完成されたすばらしい遊びだと思うんだけど、僕の身内にも博打全般、パチスロ 競馬、競艇、競輪なんかで身を崩している人が数人いて、彼らを見ると、この世界にだけは足を踏み入れちゃいけないと実感しました。

博打を上手に付き合えるうちはいいけれども、付き合い方を間違えてしまうと簡単に奈落に落ちちゃいます。
高所恐怖症の方なら、自分が命綱もつけずにビルの屋上から隣のビルまで細い板を渡して歩いていることを想像してください。
隣のビルに大金が詰まれていようと、一歩間違えれば落ちて死んでしまうスリルを味わうために踏み板をわたってしまう。
例え何度か大金を持ち帰れたとしても、欲望との付き合い方を知らない人はどんどん遠くのビルまで板を渡して気づいたら進むことも、戻ることもできなくなっている。

ま、遊びと割り切れる付き合い方ができる人は確かに多いので、それはそれでいいと思うんですが、僕には向いていない世界だなぁと実感しました。

結局、面白い世界だったけど、点数計算もできないまま退店しました。。。。


そして退店して翌日から恵比寿ガーデンプレイスのビルの中、レンタルオフィスに居を構えていたエッグランドに勤務することになるのですが、次回からは 混xxxちきの社会人な日々 としてだらだらと不定期に連載させていただきます。

どうもありがとうございました。

by blog336 | 2007-06-26 02:50




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