痛み

最近じゃ 一時期ほどブームじゃないけど、昨日電車の中でリストカットの子を見た。
僕も実は10年以上前にリストカッターだった時期があって、ある些細なトラブルで自分のコントロールを失って手の甲を5針縫った事もある。
だから その子の闇が何かは知らないけど、闘っている痛々しさに惹きつけられるものがあった。

僕の頃は『リストカット』なんて キャッチーなカテゴリーは無くて 自傷行為とか自殺予備軍的な言われ方をしたけれど、まあ 『リスカ』 ってのは 健全な人には理解されにくい行動だよね。
分かりやすくリアルな表現すると、あれは涙と一緒なのよ
「悲しい」「つらい」「くやしい」 又は「うれしい」とか「感動」したときに 人は泣くことで自分を
取り戻すことができるでしょ。
だけど 中にはそうすることができなかったり 許されなかったり、形様々だけど素直に感情表現することができなくなった子や 涙だけでは解決できない問題を抱えてしまった子の 情緒を安定させる一つの方法なんだと思う。

泣くことで解決できない子は痛みで涙を流すしかないんだよね。


※社会問題についてどーのこーのは置いといて ここまで読んで共感できない人も とりあえず先に話しを展開させてくださいね(^-^;
「リスカ」はほんとケースバイケース 僕のはあくまで個人的な考え方(経験) 
僕が書きたいのはこの先の話し。ご意見 批判はメールで受け付けますから・・・



僕が誤って5針やったときは痛みをまるきり感じなかったんだ。
自分で救急車を呼ぼうと思ったんだけど 119番が何番なのかわからなくなって 人に電話してもらったでも周りの人間があわてればあわてるほど どんどん冷静になっていってさ・・・ 冷徹ってかんじかな

救急車が来て搬送される最中に 僕の中の何かが「死んだ」 そう感じたよ。
病院の先生にも 自殺するつもりだったのか? なんて聞かれたけどね「死ぬなら 手首を動脈に沿って縦に切る」って冷静に言ってやった。

もう 悔しかったし 辛かったな。 
憎しみは骨の髄まで染み渡ったし 人間不信というか 人という動物に憎悪を感じたしね。
大自然の営みの思慮深さに 自分が人間であることに いまだに嫌悪感を感じるときがあるもん

それからの数年間は 味方も友達もいなくて ひたすら自分と向き合うしかなかった。
当時は 地方の専門学校で寮生活をしており 「リスカ」の翌日 全職員 全生徒の前でつるし上げられ退寮処分で職員寮での生活を2年間耐えたんだ。

まぁ 僕にもそんなことがあったんだな。実は・・・


君がどこの誰で どんな問題を抱えてるのか知らないし 自分で解決でき無いことも多い年頃なのは十分わかってるけど 経験者として言えることは妥協も含め自分でなんとかするしかないってこと。

信じられないカウンセラーに わけのわかんない薬を投薬されるよりかは 家族を捨ててでも 自分と向き合える時間を作ったほうがよっぽど強く生きられるよ

底辺に転がってる問題は 自分(個人)対 他人(社会) であるケースが多いと思う。
家庭問題にしても いじめにしても 自分を客観的に見つめられるようになれば 解決の糸口は少しずつ見えてくると思うんだ

心に天秤をもって 公平な目で 自分が正しいのか 間違えてるのか 時間をかけて考えてみるといいかも
僕の場合は70%僕が悪かったかからな・・・(^-^;
10代の思春期のときは自分の非を認めるのがすごくつらいけど がんばって!


さいわい僕は 夢をたくさん持っていたから それに集中することで強くなれたけど 自分に何も見つけられなくなっちゃった子は本当にかわいそうだと思う。

スポーツや音楽や芸術、(一言多いと僕ら三叉路)を通して何かを感じ 一緒に成長して行けたらいいんだけどね



ちょっとストイックな話しになってしまったけど
僕が音楽で伝えたい思いはこの辺にもあったりします。

僕の名前を 混xxx にした理由をよく人に聞かれるけど なかなか一言でうまく説明できないんだな・・・
こんな コラムをとおして なにか感じてやってくださいね


050916xxx



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